小学生の英語科目の必修化で心しておくべき姿勢とは

英語教育で重要な「インプット量」とは

英語教育で重要な「インプット量」とは

現在導入されている、小学校の英語教育カリキュラムだけでは英語を使える子供は育ちません。
圧倒的に時間が足りていないためです。
そのため子供たちが英語を取得するには、学校以外で英語を吸収する時間を確保することが必須となります。
小学校での「英語教育必修化」というと、確かにインパクトはあります。
ただ、教育要領を読んでも、「どんな勉強方法を必修化しているのか?」があいまいです。
そしてそのあいまいな方針の中で決定的に欠けているものが「英語のインプット量」です。
SLA(第二言語取得)という研究分野において、外国語の取得には大量のインプットが必須であることが分かっています。
ネイティブの子供はおおよそ5歳になれば一通りの英語が話せるようになりますが、彼らはそれまでに17,520時間のインプットを受けています。
一方の日本での小学校英語教育では、現在「年35時間」、将来的に「年70時間」が検討されている最中です。
ネイティブ並みとはいかないまでも、英語を使えるようになるには桁違いに時間が足りません。
英語学習の吸収力が高い小学生のうちに、その不足をいかに補うかが、将来の英語力を左右すると言っていいでしょう。

英語が使えるようになるために必要な時間

英語が使えるようになるために必要な時間

ネイティブ並みに英語が話せるようになるには1万時間以上のインプット時間が必要です。
そこまでいかなくとも、一応英語で意思疎通ができるようになるには約2200時間が必要と言われています。
これは英語ネイティブスピーカーが日本を習得するために必要な時間から逆算された数値です。
現在の学校教育では中学校~大学までの英語の授業は合計1120時間、それに小学校での英語の授業を加えたとしても1200時間程度です。
つまり現在の英語教育では約1000時間が足りていません。
逆に言えば、この1000時間を幼いうちから補えれば、英語習得は容易なものになります。
この1000時間のインプットには子供の興味を「つかむ」ことが重要です。
面白ければ子供は何時間でもやり続けます。
ゲーム1000時間やっている小学生などいくらでもいます。
英語教育の必修化ではこの「つかみ」が足りません。
いくら必修化しても、面白くなければ子供はさぼります。
早いうちからいろいろな英語教室や教材を試してみて、子供が興味を持つ選択肢を多数用意しておくことが英語習得の近道といえるでしょう。


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