幼児期の英語教育で重要なリテラシー（読み書き能力）の開発

リテラシーを学ぶことの重要性

幼児英語教育の場合、まず目や耳で感覚的に学べる実践的な英会話からスタートするのが一般的です。
英語教育講師が身振り手振りを交えて会話したり、耳で教材の内容を聞いたりしながら英語に慣れていくことができます。
集中力の持続が難しく、興味があるものにしか取り組めない幼児期には、そうした方法が楽しく感じられるため適していると言えるでしょう。
反面、頭を使うリテラシー（読み書き能力）の開発は、まだ少し早いかもしれません。
そもそも日本語の読み書きや会話すらおぼつかない時期には、あまり急ぐ必要もないように思われます。
しかし、実は幼児期の英語教育において、リテラシーこそが重要だという面があるのです。
難しいからこそ、吸収力の高い幼児期に覚えさせることが大事でもあります。
幼児期のリテラシー学習では、アルファベット型の文字ブロックや動物などのイラストが描かれたパネルを使って、遊びながら楽しく学んでいきます。
また、幼いうちから英語を書くことが一つのスキルとして身につくと、どんどん伸ばしたいという意欲が湧きやすくなるのもメリットです。
今日はこれだけ書けたから、明日はもっとたくさん覚えて書けるようになりたい、そんな向上心が芽生えれば、年齢に関わらずリテラシーはどんどん伸びていくでしょう。

リテラシー学習への偏りすぎには注意

幼児期からの英語教育の重要性が注目され始めたのは比較的最近のことで、日本人として普通に生活する上では英語が特にできなくても問題はありません。
とは言え、グローバル化する社会で英語力の必要性がいっそう増すこれからは、ネイティブに近い英語を早く身につけさせたいという考えは妥当なものです。
しかし、英語のリテラシー教育に比重を置きすぎるというのも注意が必要です。
リテラシーは、本質的に記憶する作業が多いので、英語以外で必要な他の学習を妨げてしまう恐れがあります。
最悪の場合、英語の読み書きには秀でているのに、肝心の日本語が上手く使えない、という状態に陥るケースもあるのです。
英語のリテラシーは重要ですが、日本語教育とのバランスを考えることも、幼児期には欠かせません。
英語偏重の弊害を未然に防ぐのであれば、日本語の習得とのバランスをうまく取りながら、英語教育を行う専門スクールに任せるのがおすすめです。